ニュースの焦点 19年3月期営業利益ランキング

2019年06月03日

ゴムタイムス社

 主要上場ゴム企業の2019年3月期決算の営業利益をランキングした。原材料費や副資材費上昇に加え、人件費や物流費の高騰も重なり、営業増益企業は4社で前期の11社から7社減少した。

 前年1位のNOKと前年5位の住友理工が前期比で大幅な減益となったことで、上位5社の順位は大きく変動し、前年2位のJSRが1位に、前年3位の豊田合成が2位に、前年4位の日本ゼオンが3位にそれぞれ順位を1つ上げた。

 首位のJSRは、エラストマー事業のスプレッド縮小や合成樹脂事業の輸出数量減などで、営業利益は前期比1・2%減の430億3000万円となった。2位の豊田合成は同3・8%増の365億2500万円。原材料価格の上昇や欧州業績悪化などがあったものの、増販効果および減損戻入れにより増益を確保した。

 3位の日本ゼオンは同14・7%減の331億4700万円。主力のエラストマー素材事業の合成ゴムは、国内外とも販売堅調に推移したが、原料価格変動の影響で営業利益は減益となった。

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