尾髙ゴム工業(和歌山県紀の川市、氏野孝二社長)の18年度の需要動向は、主要顧客先の製鉄関連は、工場増設が続くアルミ業界の新設プラント向けでロールを新規納入できたことや、巻き替え需要も順調に推移し、売上は前期を上回った。
一方、利益は減少。利益の減少は、原材料価格の高騰に加え、工場設備のトラブルによる費用が膨らんだことが響いた。
製品では、高摩擦係数ゴムロール「ハイクラッチシリーズ」や高耐久性ゴムロール「ハードクラッチ」など主力製品は前年を上回った。また、「タフエースシリーズ」は酸洗ラインのリンガーロール用で需要は安定し、新素材「ガッツラバー」も製鉄ラインのサポートロールでじわじわと注文が広がっている。
同社はこれら製品の拡販と並行し、新製品開発も積極的だ。昨年12月開催の高機能金属展(東京ビッグサイト)では、「ハイパーホープ」「ミネカ93」「スーパーシンク」「ハイレジストS」の4つの新製品を来場者にPRした。
一つ目の、ハイパーホープは300℃の高熱に