クロロプレンゴム(CR)の世界のトップメーカーであるデンカの18年度CR販売は、米国子会社(DPE社)にて寒波の影響による販売数量の減少はあったものの、全体ではほぼ計画通りであった。しかしながら、「18年度後半より中国の景気減速の影響が顕在化し始めており、今後の動向を注視する必要がある」(渋谷晋一エラストマー部長)という。
近年、CRは世界的に需給バランスがひっ迫し、18年度は「前半は非常にタイトだったが、後半から少しずつ改善されつつあった」(同)ものの、同社では新規の引き合いに応じ切れない状況が続いた。
同社はCRを新潟県の青海工場(年産10万t)と米国DPE社(推定5万t)の2拠点体制で製造するが、供給難の改善に向け、今年秋に青海工場で数千tレベルの能力増強を実施する計画だ。欧州ではアランセオも今期に能力増強を図ると見られ、同社では需