第67回電設工業展が開幕 高機能製品・技術を披露

2019年05月24日

ゴムタイムス社

 第67回電設工業展(JECA FAIR 2019)が5月22~24日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。同展は「新たな一歩! 踏み出す力! 電設技術が未来を変える!」をテーマに掲げ、電気設備に関する資機材や工具・計測器、ソフトなどの新製品などを披露した。ゴム・樹脂関連企業4社を紹介する。

◆東拓工業
 角型多条敷設管「角型TACレックス」や地中埋設用強化可とう電線保護管「メタルパワー」などを出品した。
 角型TACレックスの特長は管どうしを密着して敷設できるため一括埋め戻しが容易なことだ。また角型多条敷設管では唯一、建設技術審査証明を取得している。用途は、電線・ケーブル多条敷設などのほか、近年では無電柱化工事にも採用が進んでいるという。同社は約20年前に発売して以来、2500件以上の施工実績を誇る同製品の安定性・信頼性を改めてアピールした。

◆ミドリ安全
 安全靴やヘルメット、ユニフォームなど幅広い製品を揃えて展示した。
 中でもスニーカー型安全靴の新製品「PFー117Boa」を訴求。同製品には、ダイヤル操作によりグローブを外すことなく脱ぎ履きが可能な「Boaフィットシステム」と独自形状の先芯により台車などが小指側面にぶつかった際に小指まで守れる「プロテクトウズ5」を搭載している。安全性を担保しながら作業性にも優れた製品となっている。
 そのほか、参考出品として展示された大型シールド面内蔵ヘルメット「SCー21SAMURAI」など様々な製品が並べられ、多くの来場者が興味を示していた。

ミドリ安全

◆ヨツギ
 安心・安全をテーマに、熱中症対策製品や防寒対策製品など「労働環境改善」「作業負荷軽減」に繋がる製品を出品した。
 手袋では「耐切創オーバーグローブ」をPR。同製品は指先、掌部には合成皮革を使用しているため、高いグリップ性を持ち細かな作業にも対応が可能。加えて、多用する人差し指と親指には、甲部に使用されている耐切創性繊維よりも薄く、強度は同等以上の耐切創性繊維が使われているなど、作業性を確保しながら切創事故を予防できることも特長だ。
 同社として、労働環境改善や作業負荷軽減につながる製品需要は今後更に強まると見ており、こうした需要に応える製品開発に引き続き注力していくという。

ヨツギ

◆カナフレックスコーポレーション
 多条敷設に適した電線保護管カナレックスML や超軽量ハンドホールなど都市部での無電柱化工事の省力化・効率化を実現する製品を展示。

 カナレックスMLの特長は多条敷設の際、管どうしを密着して敷設できる点。また、一括埋め戻しが容易なほか、独自構造のため落砂しやすいことも特長と言える。また超軽量ハンドホールは新素材採用により、重量が従来品に比べ約半分となったことで作業性が向上し、ハンドホール設置用重機の小型化によるコストダウンも実現した。さらに、ノックアウト面積拡大によるサイズダウンで、材料費や掘削費などのコスト削減や施工時間も短縮にもつながるという。

カナフレックスコーポレーション

 

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