免震用耐火被覆システム発売 JIC、転がり支承タイプで

2019年05月23日

ゴムタイムス社

 日本インシュレーション(JIC)は5月20日、直動転がり支承(CLB)免震装置用の耐火被覆システム「めんしんたすけ-CLB」の発売を開始したと発表した。

 免震建築物の普及とともに新しい機構の免震装置が開発されているが、最近開発されたCLBに対応した耐火被覆の認定がなく、開発が求められていた。「めんしんたすけ-CLB」は、これに対応した耐火被覆システム製品で、2019年3月に3時間耐火の耐火構造認定を取得した。

 その結果、現在普及する「積層ゴムタイプ」「すべり支承タイプ」「転がり支承タイプ」の3種類の機構の免震装置のすべてに対応できる商品ラインアップとなり、建築設計者のニーズに対応した。

 今回発売した「めんしんたすけ-CLB」は、転がり支承免震装置用の耐火被覆システムで、転がり支承免震装置は、建物の荷重をボールベアリングで支持し、地震時にボールベアリングがレールを転がり移動することで、地震の揺れができるだけ建物に伝わらないようにする機構の免震装置。固定式の耐火パネルで免震装置の四周を囲う構造の商品となっている。

 免震装置は、地盤と建物を絶縁することで地震の衝撃を吸収し、建物だけでなく内部も守る役目を果たし、アイソレータとダンパーで構成されている。アイソレータは建物を支え、地震のときに建物をゆっくりと移動させる。種類としては、「積層ゴム」「すべり支承(ししょう)」「転がり支承」などがある。ダンパーは建物を支える役目はせず、アイソレータだけではいつまでも続く揺れをとめることはできないので、ダンパーが抑える働きをする。

 

外観

外観

変形時のイメージ図

変形時のイメージ図

断面図

断面図

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー