1956年の創業当初より「技術開発型企業」として、画期的な製品づくりに取り組んでいる宮川ローラー(宮城県利府町、宮川忠直社長)。同社の18年度は主力の印刷用、工業用ともほぼ計画通りで推移し、増収増益となった。
印刷用は市場全体が縮小方向にあるが、「18年度はスポット受注があったほか、巻き替えも安定していた」(同社)と振り返り、製品では耐溶剤性の「グランポールシリーズ」を始め、耐溶剤性・帯電防止・高強度を併せ持つ「セーフティインパクトα」、耐溶剤性・耐久性の「ウレグラ」といった特殊材質の主力品は引き続き順調な販売を示した。
一方、フィルム関係が中心の工業用は、液晶や電子部品関連など業界先の設備投資が一時期に比べて落ち着いたが、製品では粘着ローラーの「ミモザシリーズ」や高機能性シワ防止用ローラーの「ゼブラローラー」などの定番品の需要は安定している。
うち、ミモザシリーズは、導電性・粘着ローラーの「カーボレスミモザ」が好調。同製品