デンカは5月29日、東京都中央区の本社で、新任の部門長が各部門の事業を説明するメディア向けの懇談会を開催し、エラストマー・機能樹脂部門では、今年4月に部門長に就任した田渕浩記常務執行役員が、事業の展望を説明した。
同部門のうち、世界トップシェアのCRや、アクリル系ゴムER等のエラストマー事業を展開するエラストマー部については、基幹産業として収益基盤のさらなる安定化と一段の高付加価値化を目指すとし、米国DPE社と新潟・青海工場の2拠点の強みを活かし、最適生産・最適販売を追求するほか、技術サービスの強化と高機能グレードの開発による非価格競争を継続していく方針を示した。また、自動車ターボホース向けの「デンカER」の生産増強や、高耐熱グレードにより環境ニーズに対応していくことや、新規エラストマー「エボルマー」の本格市場投入を行うことにも言及した。デンカERについて、田渕常務執行役員は、