横浜ゴムは5月30日、舗装路・非舗装路用ダンプ向けラグタイヤ「302C」を6月1日より発売すると発表した。
302Cは、ダンプ用クロスラグタイヤ「LY317」の後継となる商品で、耐外傷性能の向上によりタイヤ寿命を延ばすことで、顧客の求める経済性を追求しつつ、安全性や利便性を改善しようと開発された。トレッド幅を従来品比4%アップしたワイドトレッドデザインにより、力強くなった外観通りの優れた操縦安定性を実現している。
摩耗末期までカット・チッピングを発生させないために、センター部には耐カット・チッピング性能に優れるトレッドコンパウンドをベルト付近まで配置し、走行により発熱しやすいベルトエッジ部周辺のみ発熱を防ぐアンダートレッドゴムを配置した。さらに、LY317同様にサイドプロテクターを設けることで、サイド部のカット防止に貢献している。
トレッドパターンでは、偏摩耗を抑制するセンターブロック千鳥配列や、ウェット性能を向上するセンタージグザグ溝などを採用し、それらの配置を最適化した。これらにより、耐カット・チッピング性能やウェット性能だけでなく、悪路でのトラクション性能も向上させている。低燃費性能、静粛性、耐久性は、従来品同等レベルを確保している。また、利便性の向上として、従来品で非舗装路向けと舗装路向けに分かれていた仕様を統一し、両路面に対応可能な商品とした。