オカモトが感染予防強化 避妊具の事業戦略を発表

2019年06月03日

ゴムタイムス社

 オカモトは6月3日、都内でコンドーム事業戦略発表会を開催し、田村俊夫社長が事業の概要と今後の取り組みを説明した。

説明する田村社長

 田村社長は、1934年の創業から85周年を迎えたことに触れた後、コンドーム事業について、「当社の売上の10%強を占める中核事業で、日本のトップメーカーとしての社会的責任を意識しながら事業展開している」と説明した。そして、同事業の歴史を振り返り、1969年の「スキンレススキン」が幅広く支持され認知度が飛躍的に高まったことや、2003年の「オカモトゼロゼロスリー」の爆発的ヒットで薄さの価値が浸透したことを述懐した。発売から4年を経た「オカモトゼロワン」については、「インバウンド需要で非常に引き合いが強く、現在も品薄状態が続き、前例のないヒット商品となっている」と述べた。

 さらに、性感染症の報告数が高止まりする中、同社が今年3月に1万4000人以上に調査したところ、約70%の人が「コンドームを使わずに性交渉を行うことがある」と回答したことを紹介し、田村社長は「性感染症への危機意識が大変低い現状に対し、『コンドーム=避妊』というイメージだけではなく、『コンドーム=性感染症予防』という側面でも認知を広げ、社会に貢献したい」と、積極的に感染予防に取り組む姿勢を

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