関西ゴム技術研修所(山口幸一所長)は6月5日、大阪科学技術センターで第57回卒業式を開催した。
卒業式前に、記念特別講演として錦城護謨の太田泰造代表取締役社長を招き「3代目社長が描くモノづくりのこれから」というテーマで講演が行われた。
講演では、太田氏は同社の沿革を振り返りながら、時代に合わせた同社のモノづくりの変革を解説した。また、中小企業が生き残っていくためには、若手後継者が家業の経営資源を生かし、新規事業や新市場開拓など新たな領域に挑戦する「ベンチャー型事業継承」の重要性も説いた。
モノづくりを行うメーカーの将来について、太田氏は「今後ますます、国内人口が減少し、成熟社会になるなかで、メーカーとして社会貢献していくことがますます重要になってくる」と示し、「失敗を恐れずに挑戦してほしい」と卒業生にお祝いの言葉を贈った。