東洋エンジニアリング㈱(山田豊社長)の韓国現地法人Toyo Engineering Korea Limited (ToyoーKorea)は、インドネシア最大の石油化学会社チャンドラアスリ社の子会社であるインドネシアペトロケミカルブタジエン社が、ジャワ島西部チレゴンに建設する、年産10万㌧のブタジエン製造設備をこのほど受注した。本プラントは、インドネシア初のブタジエン製造設備であり、隣接するチャンドラアスリ社のエチレン製造設備(年産60万㌧、TOYOにより95年完成)から原料の供給を受ける。製品は、成長著しい自動車用タイヤの主要原料である合成ゴム製造用に使用される。ToyoーKoreaは、独BASF社と米ルーマス社の保有技術をベースに、設計から工事/試運転までのEPC 業務を一括請負で実施する。客先の総投資額は約1・1億ドル、プラントの完成は13年を予定している。
TOYOは1971年に尿素プラントを受注して以来、インドネシアで30件の実績を重ね、昨年夏にはインドネシア国営石油会社プルタミナ社向けに、バロンガン製油所でのプロピレン増産設備を完工した。
2011年07月04日