三菱ケミカルは6月4日、同社の連結子会社でスイスに本社を置く三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ(MCAM社)が、米国のエンジニアリングプラスチック加工メーカー、アドバンスド・ポリマー・テクノロジーズ(APT社)を完全子会社とすると発表した。MCAM社の米国子会社が、APT社の全持分を6月3日付で取得した。
APT社は、2002年の設立以来、独自のポリマー加工技術を用いたエンジニアリングプラスチック製品により、北米やアジア地域を中心に、半導体、航空、防衛、エネルギー、医療といった多岐にわたる産業に対してソリューションを提供してきた。今回の買収を通して、MCAMグループは、両社の有する最先端の射出成形・押出成形技術におけるシナジー、市場ネットワークの相互活用等により、さらなるグローバル事業基盤の強化を図るとしている。