帝人フロンティアは6月3日、ミドリ安全と共同で、新タイプの耐切創性手袋「カットガード132NF」を開発し、同日ミドリ安全が製品の販売を開始したと発表した。
「カットガード132NF」の主な特長としては、①高い摩擦力によるすべり止め効果、②異物混入のリスクを排除、③使い捨て手袋の下に着用して使用可能の3点が挙げられる。
一点目のすべり止め効果は、手袋の外部接触面にミドリ安全と共同開発した、超極細繊維「ナノフロント」を使用。生地の表面にナノサイズの凹凸があることで、通常の繊維生地に比べて表面積が大きくなることから、高い摩擦力を発揮する。そのため、同製品は、コーティングタイプの手袋と同様のすべり止め効果や作業性が得られ、水を扱う状況でも効果が持続する。
2点目の特長に関しては、カットガード132NFは、ノンコーティングタイプであるため異物混入防止性が高く、精密機械や食品加工などの生産現場においても、ウレタン樹脂が混入する心配がない。
3点目の使い捨て手袋の下に着用可能な点については、「ナノフロント」を使用した生地は手袋に厚みができないため、使い捨て手袋の下に着用して使用することが可能。また、すべり止め効果に優れることから、重ねて着用する際も手袋内でずれが生じづらい。
なお、同製品の仕様は、素材はポリエステル、ポリエチレン繊維、ポリウレタン、ゴム。サイズ展開はS、M、L、LLで本体カラーは水色。価格は750円(税別)となっている。