グッドイヤーは6月7日、米カリフォルニア州ウエストハリウッドに本拠を置く、電気自動車専門の短期リース会社であるバロウ社と共同で、フリート向け電気自動車のメンテナンス予測サービスの実験を開始したと発表した。
フリート向けコネクテッドカーに独自のタイヤメンテナンス予測サービスを導入し、タイヤの修理と交換時期を予測するほか、グッドイヤーのタイヤに関する専門知識を活用したクラウドベースのプラットフォームで、車両データと独自のアルゴリズムによってタイヤの修理および交換時期を予測し、自動的にメンテナンスのスケジュール設定を行う。
バロウ社との共同研究により、サンフランシスコにあるグッドイヤーのイノベーションラボで、最新のモビリティを短期リースで提供しているフリート会社へのサービスを通し、関連ソリューションのテストを実施する。
グッドイヤーのチーフ・テクノロジー・オフィサーであるクリス・ヘルセル氏は、「当社は、フリート需要と電気自動車に重点を置き、モビリティの未来を捉えている。今回のバロウ社との共同研究では、消費者向けフリート需要に関わるデジタルサービスソリューションの継続的実験が可能になり、今後、当社がこの分野をリードする一助となるだろう」と述べている。
グッドイヤーはバロウ社に対し、フリート向けのタイヤを提供するだけでなく、グッドイヤーの稼働率と顧客経験を最大化することにも焦点を当てている。バロウ社の車両は現在、グッドイヤーが所有するモバイルバン車両により整備を受けているが、今後の実験の進行に合わせ、グッドイヤー提携のディーラーネットワークや直営店での整備も可能になる。
現在、バロウ社は80以上の顧客を抱えており、2019年末までに750台の車両の導入を計画している。バロウ社はグッドイヤーと協力し、フリート車両の効率的運用と、顧客にとって簡単で手間のかからない顧客体験を提供することを目指す。