ゴムロール特集 金陽社 工業用は高機能材質の開発を加速 緩衝材やフレキソ用の拡販にも努める

2019年06月17日

ゴムタイムス社

 ゴムブランケット・ゴムロールのトップメーカーである金陽社(東京品川区・中田惠二社長)の18年度は、若干の減収減益となった。

 品種別にみると、ブランケットの国内は油性用の減少をUV用がカバーして横ばい。海外は、中国市場では回復傾向がみられたものの、欧州やアジア、中近東が想定したほど伸びず、全体では微減だった。

 ロール部門は、印刷用はブランケットと同様、UV用が伸長し、印刷用全体のマイナスを緩やかにしている。工業用では製紙用は若干の減少で、フィルム用と鉄鋼用は前年並み。その他用では合板用が好調で、関西を中心に販売が増加した。

 複写機やプリンタなどOA機器用は前年並み。OA機器メーカーの海外生産移管が進み、国内は厳しいが、中国・ベトナムなどの生産拠点で補っており、今後も海外で伸ばしていく考えだ。

 第3次中期3ヵ年計画の初年度にあたる19年度は、「米中貿易摩擦の深刻化などもありブランケットは輸出が不透明だが、ロールは印刷用を除いて大きな落ち込みはないのではないか」(同社)とみている。その中で19年度の営業方針は、ブランケットはUV用

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