【企業特集】気球製作所 技術を着実に次世代に

2019年07月08日

ゴムタイムス社

特集トップ画像気球製作所 

―御社概要について。

 1894年(明治27年)の創業、今年は創業125周年となる。創業者の山田猪三郎は最初に救命浮輪の製作をし、その後日清・日露戦争など戦局の変化に伴い、気球の製作に着手した。アドバルーンの元祖である係留気球を利用した空中広告や、ドイツをはじめとする海外の技術を導入し、気象観測用ゴム気球などを開発、1970年代から積極的に海外への販路も拡大した。創業者による社是「技術報国」にあるように、創業以来一貫して国や社会に役立つ事業を行ってきた。

 ―注力する製品などについて。

 最も売上比率が高い気球では、「コスモプレン」をはじめとする気象観測用ゴム気球、長時間の係留が可能なディスプレイ・イベント用のイベントバルーンなどに注力している。乱気流や公害などの調査に使われるノンリフト(定容積)バルーンも出荷している。

豊間社長

豊間社長

 最近では、ヘリウムガスの価格高騰に伴って、ガス回収に使える特殊ガス・ホルダーがよく出ている。その他、ドイツの会社との業務提携によるパラシュートの製造販売、潜水用ドライスーツ用生地のラミネート加工も行う。

 主な納入先は、気象庁、防衛省、宇宙航空研究開発機構(JAXA)など

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