ランクセスは6月14日、指揮者の小澤征爾氏が立ち上げた特定非営利活動法人「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀(OICMA)」への支援を、今年度も継続すると発表した。
OICMAは、アジア圏の才能ある若手音楽家に弦楽四重奏を学ぶ機会を提供することを目的に、2011年に設立されたアカデミー。同社とOICMAは、2019年1~12月までの1年間の支援契約を締結し、支援を開始している。
同社は、CSR活動の一環としてOICMAを設立時より8年間継続して支援し、その活動のサポートを行ってきた。OICMAはこれまで、過去8年間に総勢194人に上る日本、中国、韓国など、アジアの若手音楽家の育成に取り組み、高い実績を積んでいる。今回の支援継続により、OICMAはより安定した運営基盤の下に活動を行うことが可能となる。
OICMAは、今年の主な活動として、アジアから25人の若手弦楽器奏者をオーディションにより選抜し、7月20~26日まで長野県奥志賀で講習会を行う。また、演奏会を3公演予定しており、千秋楽のコンサートは、7月31日に紀尾井ホール(東京都千代田区)にて開催する。
支援継続について、小澤征爾氏は、「世界に通用する一流の弦楽器奏者を育てるには、トップレベルの指導者による集中的な実習が欠かせない。このような教育プログラムを支援してくれるところは少なく、オーケストラやオペラではなく弦楽四重奏となると尚更だ。そんな中、ランクセスの支援はとてもありがたい」と述べている。
また、同社の辻英男社長は、「SDGsへの取り組みは、当社の重要課題の一つだ。今年で8年目となるOICMAへの支援を通じて、アジアおよび日本の若い才能を育て、社会の発展の基盤となる若者の育成を推進していきたい」とコメントしている。