日本自動車交通安全用品協会(JASAA)がまとめた2018年度の非金属製タイヤチェーンの販売実績によると、販売数は前年度から約8000ペア増加し、20万2285ペアで前年度比4・2%増となった。
JASAAが発行する認定マーク(メーカー出荷数)は前年度から約11万6000枚増加し、20万8200枚で同125・4%増と、大幅に増加した。
非金属製タイヤチェーンの多くは、ゴム製とウレタン製で、高い強度や耐摩耗性を有し、金属製に比べ着脱が容易なほか、加工性に優れるため、タイヤを包むネット型やタイヤ全体をいくつかのブロックに分けて包む分離型など様々な形状を有することや、保管が容易な点も特長となっている。
また、非金属製タイヤチェーンの地区別出荷比率では、急な降雪が起こりやすく人口が多い関東地区への出荷がおよそ半数を占め、次いで関西地区と中部地区、九州地区がそれぞれ15%前後を推移している。一方、一般的に降雪の多い地域が多い東北地区や北陸地区などへの出荷は1~2%前後にとどまる。これは、スタッドレスタイヤが普及しているためである。