広島化成は6月14日、「次世代育成支援対策推進法(次世代法)」 に基づく認定(くるみん認定)において、3月29日に子育てサポート企業として認定を受けたことを発表した。
「くるみん」 とは、2003年7月に施行された同法に基づく認定制度で、次世代法に関する取り組みの実施状況などが優良な企業が厚生労働大臣から認定される。認定には、「一般事業主行動計画の策定」「計画目標の実施と達成」 「男性育児休業」「女性育児休業」「労働時間数」「労働環境整備」などの10種類の評価項目があり、全てが基準を満たしたことで認定を受けた。
4月末現在、広島県内のくるみん認定企業数は53社であり、同社は福山市内において5社目の認定企業となる。
同社は、経営理念の中で「従業員の福祉を図ること」 を掲げ、経営課題として働きやすい環境づくりに取り組んでいる。昨年5月には家庭との両立を促進する目的で「出産おめでとう休暇」 「はじめての誕生日休暇」 を新設。これらの特別休暇は無給とはならない、いわば会社からのプレゼント的な意味合いが強い休暇であるため、積極的な利用を促進している。
また4月より、5年間で最大100万円の支援をする「広島化成奨学金返済支援制度」 を導入するなど、社員の福祉を図るための様々な施策を行っている。
1992年に制定した年3日年次有給休暇を取得できる「メモリアル休暇制度」 も、年間取得計画を年初に提出するなどの工夫をした結果、2018年度の取得率は85・2%となった。
これらの取り組みを踏まえ、昨年7月には「ふくやまワーク・ライフ・バランス認定制度」に 、同年9月には「広島県働き方改革実践企業」 に、それぞれ認定されている。