三菱ケミカルのCFRP ホンダS660ルーフに採用

2019年06月18日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは6月17日、同社の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が、八千代工業が開発・製造・販売するホンダS660用の「CFRP ROOF」に採用されたと発表した。

 今回採用されたのは、CFRP部材の量産成形技術であるPCM(Prepreg Compression Molding)工法向けのプリプレグで、プレス機による圧縮成形により、140度×5分の硬化時間で自動車向け部材を量産することができる材料。純正の幌タイプのルーフに比べ、約22%の軽量化を実現し、車体の低重心化に寄与するだけではなく、カーボンの織物仕様を施した意匠性にも優れている点が評価されている。

 自動車市場では、電動化やCO2排出規制の強化等を背景に車体の軽量化に対する関心が高まっている。同社はこうしたニーズに対し、今後も炭素繊維・CFRPをはじめとする最先端素材の研究・開発を加速させ、技術革新の著しいモビリティ分野へ最適なソリューションを提供すべく、積極的に事業を展開するとしている。

 

採用されたプリプレグ

採用されたプリプレグ

八千代工業のCFRP ROOF

八千代工業のCFRP ROOF

 

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー