ゴムロール特集 東商ゴム工業 豊富な設備を強みに試作を強化 積極的に商談会や展示会へ参加

2019年07月01日

ゴムタイムス社

 ゴム、スポンジ、樹脂の各種ローラー部品を始め、ゴム単体製品の一貫生産を強みとする東商ゴム工業(東京都墨田区、末永大介社長)。同社の19年6月期は、売上はほぼ横ばい、利益は前期を若干下回る見通しとなった。若干の減益になる理由について、末永社長は「人材の育成・確保に向けた投資に力を入れていることが大きい」と振り返った。

末永社長(中央)はじめ社員一同

末永社長(中央)はじめ社員一同

 同社のローラーは、OA機器を始め、繊維機械や食品機械、医療機器などさまざまな産業機械に組み込まれている。これら業界別の需要動向は、OA機器はやや厳しいものの、繊維機械は好調、食品機械もラベルプリンター向けのローラーが順調に推移。また、カードゲーム機に組み込まれるローラーでスポット的な受注があったという。

 現在、同社が注力するローラーは、繊維関連の搬送用ローラーや産業用クリーニング機器向けのローラー、ゴムスポンジローラーなどを挙げる。

 このうち、ゴムスポンジローラーは、これまではメーカーから仕入れた材料を加工し製品にしていたのを、「配合から押出成形、加工まで一貫できるのではないか」(末永社長)と考え、同社独自のゴムスポンジローラーを開発。材料はシリコーンゴ

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