ランクセスは7月1日、ブラジルのポルトフェリース拠点において高性能プレポリマーの製造を開始したと発表した。これにより、ウレタンシステムズ(URE)ビジネスユニットは、プレポリマーの製造能力の拡大を図るほか、同拠点の最先端の研究室において用途開発や技術サービスを提供する。
同社のUREビジネスユニットは、ブラジルと南米市場への取り組みに注力している。同ビジネスユニットの責任者であるマーカス・エッカート氏は「製造、用途開発、技術サービスセンターが統合された同拠点によって、世界の国々および地域の顧客に当社の卓越した製品品質を迅速に供給でき、エンジジアリング・技術サービスを提供できる」と述べている。
同社UREビジネスユニットは、キャストエラストマーや塗料、接着剤などの専門知識を有し、世界のポリウレタン業界に製品を提供するシステムプロバイダー。ポートフォリオには、従来のウレタンプレポリマーと低遊離イソシアネートプレポリマー、特殊水系ポリウレタン分散剤(PUD)が含まれる。また、顧客のニーズを満たす完全なシステムを設計するために、キャストエラストマー向けの触媒、硬化剤、接着剤およびシーラント向けの技術を提供している。特に、溶媒フリーやモノマーフリーのプレポリマーシステム、使いやすいブロックド架橋剤に重点を置いている。
なお、同社UREビジネスユニットは、ブラジルのほか、米国やインド、中国などで、製造施設と用途開発センターを運営している。