三葉製作所は7月5日、同社が日本総代理店となっている独ゴム・樹脂機械大手のクラウスマッファイ・ベルストルフ(KMB)が、独ハノーバーのラッツェンに押出技術の新工場を建設すると発表した。
KMBは6月上旬、商業不動産大手のVGP社と賃借契約に調印し、約5万5000㎡の工場とオフィスビルの建設に向けスタートを切った。 ラッツェン・東レーテンビジネスパークの敷地面積8万㎡の工事は、2022年末に完成を予定している。この新拠点は最先端技術センター、生産施設、オフィスを備え、750人の従業員が就労する見通し。建設工事は年内に開始され、2022年の年末までに新しい拠点へ移転を完了させる予定となっている。
新工場は、最先端の押出技術を扱うイノベーションセンターとして、要求の厳しい複雑な押出実験を現実的な生産条件下でさまざまなシステムを用いて行うものとなる。小規模な実験室システムから生産機械まで、20を超える最先端の機械が導入される予定。また、廃プラスチックから新材料に再生する、処理技術のデモンストレーションにも重点が置かれるとともに、インダストリー4・0標準に準拠し一貫して生産を管理し、リアルタイムに継続的にネットワーク化された生産とデータ処理や、視覚化されたプロセスとデータ評価を行うスマートファクトリーとなる計画となっている。