豊田合成の3月期連結決算は、売上高5169億8200万円、前期比4・4%増、営業利益299億 5200万円、同14・3%増、経常利益275億4900万円、同3・7%増の増収増益となった。当期純 利益は171億1600万円、同20・1%増。
同社グループは、足元固めの活動として、収益体質の強化に取り組むとともに、将来の成長に向 けて海外事業・オプトエレクトロニクス事業を中心に生産体制の充実および技術開発力の強化に 努めてきた。
収益体質の強化では、引き続き低操業でも収益を確保できる企業構造を目指し、収益改善委員 会の活動を通じて経費、研究開発費並びに設備投資について重点指向を実施、総費用の低減に 努めた。生産体制の充実では、海外の自動車部品事業は英国のウェールズにおいて内外装部品 の新工場の生産準備を進めるとともに、米国でもミシシッピ工場の生産準備を再開した。成長が見 込まれるインド市場では、ボディシーリング製品の生産能力の増強を図り、中国拠点も樹脂メッキ 品などの生産能力増強を実施した。国内では、物流の大幅な効率化を目指した、みよし物流センタ ーを本格稼動させた。オプトエレクトロニクス事業では、九州の佐賀工場のLED一貫生産ラインが 稼動した。
事業別の売上高は、主力の自動車部品事業が震災の影響を受けたが、年度前半の自動車の販 売が比較的好調に推移し、同事業4690億5900万円、同3・2%増、営業利益は242億2200万 円、同13・4%増となった。オプトエレクトロニクス事業はタブレット型情報端末市場の急拡大により 増収となり、売上高は390億4200万円、同17・5%増、営業利益は51億1800万円、同4・7%増 となった。
2011年05月16日