三井化学は7月23日、同社と韓国の三井化学SKCポリウレタンが、環境負荷低減に貢献する植物由来のバイオマスプラスチック原料であるバイオポリオール「エコニコール」が、株式会社ZMPが販売する自動運転車両ロボカー・シリーズの新モデル「ロボカー・ウォーク」に採用されたと発表した。
ロボカー・ウォークは、7月23~26日に開催のZMPワールド2019で発表された、これからの移動のパートナーとなる新コンセプトの自動運転モビリティ。
今回、三井化学SKCポリウレタンは、エコニコールをロボカー・ウォークのシートクッション用の原料としてZMP社に提供し、一般のウレタンフォームと比較して27%のCO2削減を実現している。
エコニコールは、食料問題と競合しない非可食の植物である「ひま」から製造する気候変動問題の解決に貢献するバイオマスプラスチック原料で、バイオマスプラ認証のもとになるポジティブリストに登録済みのポリウレタン原料。既に自動車のシートや家具のクッション素材として、エコニコールを使用したポリウレタンフォームの採用が広がっている。
ZMP社の谷口社長は、「ZMPは、人に共感されるデザインを目指してロボットの設計を行ってきた。素材についても、人に優しく、環境にも負荷が少ない素材の採用が必要であると考えており、エコニコールを採用することで、人だけでなく、環境にも優しいロボットを製作でき、顧客へより一層の価値提供が可能になると考えている」とコメントしている。