積水化学工業は7月23日、高機能プラスチックスカンパニー傘下の連結子会社である積水映甫高新材料が、今年5月から生産と販売を開始したと発表した。
積水映甫高新材料は、2017年4月に自動車内装向けポリプロピレン(PP)フォームの生産を主とする会社として中国政府から会社設立の認証を受けた。
PPフォームは、自動車内装の下地材として使用され、高いクッション性や成形性などの機能を有する高機能フォームで、中国で自動車に対する顧客ニーズが高級化していることを背景に、高機能フォームの需要が急激に高まっており、当初の計画を2カ月前倒しして生産と販売を開始した。
この生産ラインは、環境規制の厳しい中国で工業用排水ゼロ工場として運営している。また、今後の増産を見込み、工場レイアウトは追加の生産ラインを複数導入可能な設計となっている。
7月16日には現地で開業式を開催し、式典には中国政府や銀行関係者などを招き、同社の関係者ら約80人が参加した。