五輪施設に材料技術提供 ダウ ポリウレタンなど採用

2019年07月26日

ゴムタイムス社

 ダウ日本は7月25日、オリンピックのワールドワイドパートナーおよび公式化学会社として、新国立競技場、有明アリーナ、有明体操競技場、オリンピックアクアティックスセンターなどの主要な関連施設に、断熱やシーリング、接続ケーブル、電線などのコーティングや保護などにおける業界トップクラスの技術を提供していると発表した。

 同社はオリンピックに関連する新規および仮設施設の建設、そして東京1964オリンピック大会の際に使用された施設の改修など、顧客企業とともにさまざまな製品技術の導入を進めてきた。

 東京2020オリンピック大会に採用された製品技術の例として、ポリウレタン、コーティング用水性アクリル樹脂、グリコールエーテル溶剤、ポリエチレン樹脂、電線・ケーブル向けポリオレフィン樹脂が挙げられる。

 ポリウレタンは、施設の壁、ドアや窓枠の隙間を埋めるシーラントに使用された。

 コーティング用水性アクリル樹脂は、外装の金属およびコンクリート表面用の樹脂がサステナブルな外壁塗料として使われ、オリンピック施設を腐食や水分から守り、構造物の寿命を延ばす。

 グリコールエーテル溶剤は、オリンピック施設のさまざまな内層・外装用塗料、コーティングに使われている。

 ポリエチレン樹脂は、オリンピック施設のさまざまなパイプに使用されている。

 電線・ケーブル向けポリオレフィン樹脂は、施設のエネルギーやデータケーブルを保守し、耐久性を高める。

 東京2020オリンピック競技大会においては、合計で43の施設が活用される。その内8施設が新設の恒久施設、25施設が東京1964年オリンピック競技大会にて使われた施設を改修したものであり、10施設が仮設施設となる。

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