朝日ラバーは7月30日、2010年より製品化している白色シリコーンインキについて、LED照明の発光効率向上や大電流化の要求に対応するため高い耐熱性と耐光性、高反射率の反射材の販売活動を進めてきたが、今回、材料の改良と配合技術により使用する基板の材質や性能ごとにその機能を向上させ、製品シリーズとラインアップを拡大し、拡売を図ると発表した。
白色シリコーンインキは、LEDのプリント基板に塗布することで、LEDが発する光の取り出し効率を高めることができる。シリコーン製のため、一般的な白色の樹脂材料より、耐紫外線性、耐熱性に優れている。硬質のリジット基板と柔軟に曲げられるフレキシブル基板に対応し、反射板であるリフレクターの反射層としても使用できる。 また、新しく追加したRGシリーズは、特に耐熱性に優れ、セラミックス基板にも使用することができる。
さらに、反射材としての材料の販売だけでなく、新たにフィルムやアルミニウムなどの鋼板に反射材を塗布した製品ラインアップを設定し、試作販売によるマーケット調査を開始する。
同社の白色シリコーンインクは、2018年8月に経済産業省の新市場創造型標準化制度を利用して、同社が原案作成に寄与したJIS規格(規格番号JIS Z 8922:2018 照明器具用白色シリコーンインキ塗膜)を満たしている。