フコクの2020年3月期第1四半期決算は、売上高は191億1700万円で前年同期比1・6%減、営業利益が4億8300万円で同43・4%減、経常利益が4億2000万円で同57・9%減、四半期純利益は3億9700万円で同37・4%減となった。
同社グループの受注動向は、機能品事業で、中国エリアを中心に減退傾向が表れ、売上は前年同期を下回った。また、損益も減収に加えて人件費率の上昇や為替差損などもあり、減益となった。
通期の連結業績予想は、直近の予想から修正はなく、売上高が790億円で前期比1・3%増、営業利益が20億円で同0・8%増、経常利益が22億円で同4・4%増、親会社株式に帰属する純利益が16億円を見込んでいる。
セグメント別では、機能品事業は、中国を中心にワイパーブレードラバーやシール部品等の販売が下振れし、売上高は80億4700万円で同7・4%減。セグメント利益は、減収に加え、材料費率や人件費率の上昇の影響等により4億2200万円で同40・2%減。
防振事業は、中国は韓国車向けダンパーの不振が尾を引いているものの、日本車や鉄道、建機向けの販売がカバーするなど全体は堅調な受注で、売上高は77億1900万円で同3・2%増。一方、セグメント利益は、中国の減収や増産投資先行の負担、材料費率や人件費率の上昇の影響等で7億円で同3・8%減。
金属加工事業は、主に国内トラック及び小型建機関連の受注が堅調に推移し、売上高は18億200万円で同5・0%増となった。セグメント利益は人件費率の上昇の影響等によって800万円で同66・8%減となった。
ホース事業は、国内外とも主に商用車向けの受注が堅調に推移したことから、売上高は9億6000万円で同9・6%増、セグメント利益は800万円となった(前年同期は2000万円の損失)。