交易条件響き営業益3割減 東ソーの4~6月

2019年08月02日

ゴムタイムス社

 東ソーの20年3月期第1四半期連結決算は、売上高が1928億500万円で前期比5・7%減、営業利益は161億1200万円で同34・8%減、経常利益は153億9800万円で同45・2%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は91億1000万円で同52・5%減となった。

 売上高は、ナフサなどの原燃料価格の下落に伴う石油化学製品の価格下落や海外製品市況の下落により減収となった。営業利益は販売価格の下落が原燃料安の影響を上回ったことで交易条件が悪化し減益。経常利益は円高進行により為替差損に転じたことにより減益となった。

 セグメント別では、石油化学事業の売上高は422億1500万円で同2・3%減、営業利益は28億2100万円で同5・0%減となった。

 エチレン、プロピレンなどのオレフィン製品は、非定修年による生産量の増加に伴い出荷が増加したが、ナフサ価格などの下落を反映して製品価格は下落した。ポリエチレン樹脂は輸出が増加したものの、製品価格はナフサ価格の下落を反映して下落。クロロプレンゴムは輸出を中心に出荷が減少したが、海外市況の上昇により製品価格は上昇した。

 20年3月期の通期連結業績予想に変更はなく、売上高が8600億円で前期比0・2%減、営業利益は950億円で同10・2%減、経常利益は1000億円で同11・5%減、親会社株主に帰属する当期純利益は670億円で同14・2%減を見込んでいる。

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