ミトヨは7月31日、昨年12月20日に創立70周年を迎えたことに伴い、 26日に東京會舘で「創立 70 周年記念式典」を役員、従業員、OBら総勢約180人にて執り行ったと発表した。
式典では、同社の70年の歩みを映像で振り返り、今後の同社の成長へ向け、全社一丸となって進むことを確認し合った。
小杉茂夫会長は式典挨拶で、「当社は、昭和23年12月に三豊ゴムとして社員5人でスタートし、創立70年を迎えました。現在は社員250人、国内7拠点、海外7拠点を有し、ゴム業界では存在感のある会社となっています。この様に成長して来られたのは、お取引様からの温かいご支援、諸先輩各位の先見性、 ご苦労、ご努力の賜物。何故なら創業当初の日本の自動車産業黎明期に、自動車産業を主たるターゲットとした先見性が有ったからです。また、昭和40年代には、当時少なかった『メーカー機能を持つ商社』として製造業に乗り出し、その後も海外拠点の構築など、お客様の要求に対応してました」と述懐した。
さらに、小杉会長は「現在自動車業界が大きな変化に見舞われており、ミトヨも変わらなければならない。一人ひとりの総和がミトヨであり、一人ひとりが変わって初めてミトヨも変化に対応できると考えています。企業には、『変えなければならない物』と『変えてはならない物』があります。『変えてはならない物』に70年間朝礼で唱和している、ミトヨの社員である為の指針としての社訓の精神があります。ミトヨが70年間選ばれ続けて来られたのは、その時々の社員一人ひとりが選ばれ続けてきたからです」とし、「今後も厳しい状況に見舞われるかもしれない。そういう時代だからこそ、社訓の精神をしっかりと守ることが『選ばれ続ける強い会社になる為に』、今までも、そしてこれからも必要なことだと思います」と挨拶を締めくくった。
また、同社後藤佳生社長は、「当社は昭和40年以降のモータリゼーションの波に乗り、自動車部品の製造、販売も手掛け、右肩上がりの成長を遂げました。バブル経済崩壊以降、当社の経営基盤を揺るがす大きな出来事がありましたが、これら大きな試練にも耐え、創立70周年を迎えることが出来たのも、ひとえに皆様を始め、数多くの方々の温かいご支援のお蔭と思っています」と述べ、「当社の創業指針である、『小積成大』を社員一同で引継ぎ、更に社業の発展に邁進する覚悟です」と誓った。