日本ゼオンは11日、古河直純社長が出席し、3月期連結決算説明会を開催したが、あわせて11年度からスタートする3ヵ年の新中期経営計画を発表した。(決算記事=2面)
新中計は、エラストマー素材事業および高機能材料事業の両輪に注力するが、エラストマー素材事業では成長市場へのグローバルな対応による強い事業の更なる強化を図る。高機能材料事業は重点3事業分野での研究開発の加速による事業拡大を目指す。
この中期経営計画の推進により、2020年のありたい姿「化学の力で未来を今日にするZEON」の実現を目指す。業績目標は、新中計最終年度の13年度は売上高3200億円、20年度は5000億円。収益面について古河社長は「東日本大震災の影響で、エネルギー面でのコストアップが今後予想され、目標数値は見直しの必要も生じるが、エラストマー事業は方向として減益、高機能樹脂事業は増益の見通し」と説明した。
設備投資は3ヵ年で1000億円、14年度から20年度までの累計は2200億円を計画している。
2011年05月16日