不二ラテックスの20年3月期第1四半期連結決算は、売上高が19億1200万円で前年同期比6・9%減、営業利益は3900万円で同75・8%減、経常利益は2000万円で同87・0%減、四半期純利益は1600万円で同85・6%減となった。
セグメント別では、医療機器事業は売上高が6億2100万円で同5・5%減、セグメント損益は2900万円の損失(前年同期は1000万円の利益)となった。セグメント損益は、売上減少に加えて競争激化に伴う利鞘の縮小、栃木千塚工場の竣工に伴う償却負担増加もあり損失となった。主力のコンドームは、国内は新素材コンドームSKYNの定番化、ネット販売の伸長により売上は拡大したが、海外の特に中国での高価格帯製品に対する需要後退を受け販売が減少した。超音波診断装置等のプローブカバー、内視鏡用医療バルーンを中心としたメディカル製品は、アレルギーフリー新素材製品に対するニーズが引き続き堅調に推移した。
通期の連結業績予想に変更はなく、売上高が86億円で前期比3・1%増、営業利益は8億円で同31・0%増、経常利益は7億8000万円で47・9%増、当期純利益は5億3000万円で同33・2%増を見込んでいる。