日本ミシュランタイヤが7月25日に発表したミシュランの2019年上半期業績は、売上高は117億8100万ユーロ(前年同期106億300万ユーロ)で前年同期比11・1%増、セグメント営業利益は14億3800万ユーロ(同13億2700万ユーロ)で同8%増となった。
予想以上に弱含みの市場において、同社の販売量は0・9%減少となった。このうち、乗用車・ライトトラック用タイヤは、直需需要の減少により2%落ち込んだ市場において、グループのポジションを維持した。トラック用タイヤは、市場が1%落ち込む中、特にサービス&ソリューションの展開から利益を得て販売量は横ばいとなった。このほか、鉱山用タイヤ事業はさらに成長して、市場下落による農業用タイヤの急激な販売量落ち込みの相殺に貢献した。
また、同社では最近買収したフェナーおよびカムソに加えて、グループの成長戦略に沿った、マルチストラーダおよびマスターノートの買収も売上・営業利益に貢献したとしている。
なお、2019年の乗用車・ライトトラック用タイヤ市場については1%落ち込むと予想されている。市販セグメントの成長はわずか1%で、直需セグメントの4・4%という急激な縮小を相殺することができないとされている。トラック用タイヤ市場は下半期にさらに急速に落ち込み、2%減で今年度を終えると見込まれる。鉱山用および航空機用タイヤ市場は引き続き拡大して、農業用タイヤ市場および建設機械用タイヤ市場の直需需要の急落を相殺すると思われる。原材料コストおよび関税の通年の影響は、予想された通り、マイナス1億ユーロ程度と推計される。