デンカの20年3月期第1四半期連結決算は、売上高が908億8400万円で前年同期比3・3%減、営業利益は67億4700万円で同2・7%減、経常利益は63億6700万円で同20・5%減、四半期純利益は50億1800万円で同19・4%減となった。
採算是正のための販売価格改定が進んだ一方で、一部の製品では原材料価格の下落に応じた販売価格の見直しや需要減による販売数量の減少があり、減収減益となった。
セグメントのうち、エラストマー・機能樹脂部門は、売上高が393億8800万円で同7・4%減。スチレンモノマーやデンカシンガポール社のポリスチレン樹脂、MS樹脂の販売は堅調に推移したが、原材料価格の下落に応じた販売価格の見直しを行ったことから減収となった。また、クロロプレンゴムの販売数量は前年を下回った。
通期の連結業績予想に変更はなく、売上高は4150億円で前期比0・5%増、営業利益は380億円で同11・0%増、経常利益は360億円で同9・7%増、当期純利益は270億円で同7・8%増を見込んでいる。
なお、電子・先端プロダクツ部門は、売上高が155億700万円で前年同期比0・3%減。球状アルミナや高純度導電性カーボンブラックの販売は好調だったが、球状溶融シリカフィラーなどの販売が前年を下回った。