大阪ソーダの2020年第1四半期決算は、売上高が267億3600万円で前年同期比2・2%の増加となった。また、利益については、営業利益は26億4900万円で同7・6%増となったが、為替差損益の影響もあり、経常利益は28億2100万円で同2・3%減、投資有価証券評価損計上等の影響により、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億9300万円で同18・0%減となった。
基礎化学品の売上高は122億3300万円で同0・7%増。このうち、クロール・アルカリは、半導体・電子材料向け等需要の低下があり、売上高が減少した。エピクロルヒドリンは、国内向けが堅調に推移するとともに、海外向けも中国の環境・安全規制強化の影響により販売数量が増加したため、売上高が増加した。
機能化学品の売上高は102億2800万円で同0・7%減。うち、アリルエーテル類は、中国のシランカップリング剤用途向けで販売数量が伸び、売上高は増加。ダップ樹脂は、国内および欧州のUVインキ用途向け販売に加え、中国のホットスタンピング用途向け販売が順調に推移したため、売上高が増加した。
合成ゴム関連では、エピクロルヒドリンゴムは中国の自動車生産台数減少の影響を受けたが、アクリルゴムは新規顧客での採用が進んだことに加え、新規用途開発に注力し市場での採用がより一層拡大した。
通期の連結業績予想は、直近の公表から修正はなく、売上高が1050億円で前期比2・7%減、営業利益が96億円で同1・2%増、経常利益が102億円で同1・5%増、親会社株主に帰属する純利益が68億円で同0・1%増を見込んでいる。