クラレの19年12月期第2四半期連結決算は、売上高が2874億1900万円で前年同期比4・6%減、営業利益は279億2100万円で同23・0%減、経常利益は246億8500万円で同28・6%減、四半期純利益は132億5400万円で同41・3%減となった。
セグメントのうち、イソプレンは、売上高が274億3300万円で同5・1%減、営業利益は34億4900万円で同28・5%減。熱可塑性エラストマー「セプトン」は、中国を中心に需要が縮小し、販売量が減少した。ファインケミカルは堅調に推移した。耐熱性ポリアミド樹脂は、車載用コネクタ向けの新規採用が進んだが、電気・電子デバイス向けは世界的な需要の停滞に伴い、数量が減少した。
通期予想は、足元の世界経済の状況と事業環境を踏まえ、5月に公表した予想を全項目で下方修正し、売上高は6000億円で前期比0・5%減、営業利益は670億円で同1・8%増、経常利益は625億円で同2・2%増、当期純利益は380億円で同13・2%増を見込んでいる。
なお、ビニルアセテートは、売上高が1347億4700万円で前年同期比2・2%減、営業利益は230億8700万円で同20・3%減。ポバール樹脂は、景気減速の影響を受け販売量が減少した。