アキレスの２０２０年３月期第１四半期決算は、売上高が１９２億７４００万円で前年同期比２・１％減、営業利益が２億３６００万円で同32・６％減、経常利益が３億５４００万円で同33・８％減、四半期純利益が２億８５００万円で同26・９％減となった。
シューズ事業は売上高24億４５００万円で同７・９％減、セグメント損失は３億７５００万円（前年同四半期はセグメント損失３億８１００万円）となった。同事業では、ジュニア向けが市場より高い評価を得られたものの、子供靴市場の競争激化により前年売上を下回った。また、高機能校内用上履きの「瞬足＠ＳＣＨＯＯＬ」が好評をだったが、シューズ事業全体では前年売上を下回った。
プラスチック事業は売上高94億６４００万円で同３・８％減、セグメント利益は７億６４００万円で同19・４％減となった。
このうち車輌内装用資材は、国内向けは前年並みを確保できたが、中国・北米向けは自動車マーケット減速の影響を受け、前年売上を下回った。フイルムは、半導体市況の低迷の影響と欧州向け窓用の苦戦により前年売上を下回った。引布商品は、Ｇ２０サミット警備ボートの受注や中国向けゴムボート材料の受注増により、前年売上を上回った。
産業資材事業の売上高は73億６４００万円で同２・５％増、セグメント利益は４億７６００万円で同９・０％増。うち、ウレタンは、寝具・車輌・雑貨用など主力製品が好調で、前年売上を上回った。断熱資材のシステム製品は倉庫等建築物件向けの販売増、スチレン製品はブロック加工品の販売増により、前年売上を上回った。パネル製品は畜産向けが前年好調の反動を受け、ボード製品も建築向けが苦戦し、断熱資材全体では前年売上を下回った。工業資材は、北米向けシリコンウエハー搬送用部材の輸出が増え、前年売上を上回った。
なお、通期連結業績予想を前回発表から修正し、売上高は８５０億円で前期比０・８％減、営業利益は17億円で同21・２％増、経常利益は21億円で同４・８％増、純利益は19億円で同４６１・９％増を見込んでいる。
