旭化成(東京都千代田区、小堀秀毅社長)の高機能ポリマー事業本部は、水添スチレン系エラストマー(SEBS等)「タフテック」「S.O.E.」と、スチレン系エラストマー(SBS)「タフプレン」「アサプレンT」の2つのカテゴリーでTPE事業を展開している。
今年度の第1四半期は、貿易摩擦や各国の市況低迷を期初より計画に盛り込んでいたため、概ね計画通りに推移している。
同社のTPEの用途は、医療用途、自動車、電子材料、包装材料、衛生材料、靴底など多岐に渡る。分野により強弱はあるが、中国の景気減速の影響を少なからず受けている。特に響いたのは紙おむつ向けなどホットメルト粘接着剤用途で、販売が低迷した。紙おむつは、中国内製品の品質向上も一因となっているようだ。一方、医療関連用途は一般市況に左右されにくく販売が堅調だ。
製品別では、SEBSのタフテックは、耐候性、耐熱性、耐衝撃性や耐摩耗性などに優れる特長が評価され販売が堅調で、市場の伸び以上の成長を見せている。
S.O.E.は、既存用途の周辺で新たな用途への広がりが徐々