バンドー化学の20年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が232億2900万円で前年同期比2・2%減、コア営業利益は13億100万円で同37・1%減、税引前利益は7億7100万円で同69・2%減、四半期純利益は7億500万円で同64・0%減となった。コア営業利益とは、売上収益から売上原価、販管費及び一般管理費を控除して算出したもの。
自動車部品事業は売上収益が100億1600万円で同5・7%減、コア営業利益(セグメント利益)は5億3900万円で同40・1%減。国内は、補修品の販売は増加したが、自動車メーカー向け補機駆動用伝動システム製品の販売が減少。海外は、米国は積極的な顧客開拓に注力したことで、補修品などの販売が増加したが、中国、アジア地域で販売が減少した。
産業資材事業は、売上収益が86億5300万円で同1・2%減、セグメント利益は5億3000万円で同25・1%減。一般産業用伝動ベルトは、国内は機械受注の減速基調により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。また、米国は、販売強化により産業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、中国、アジア地域で主力顧客の減産などの影響により農機用伝動ベルトの販売が減少。運搬ベルトは、国内で鉄鋼向けなどの販売が増加した。
高機能エラストマー製品事業の売上収益は34億8100万円で同8・3%減、セグメント利益は7700万円で同56・1%減。機能フイルム製品は、建築資材用フイルム、工業資材用フイルム、装飾表示製品の販売が減少。精密機能部品は、OA機器メーカーの生産台数が横ばいで推移し、主要顧客向け高機能ローラ、ブレードは増加したが、精密ベルトは減少した。
その他の事業は、売上収益は12億8900万円で同63・7%増、セグメント利益は1億6600万円で同4・2%増となった。ロボット関連デバイス事業や電子資材事業を行っているほか、医療機器事業買収により、増収増益となった。
なお、同社ではアイメディックMMT買収による影響で、未公表だった通期業績予想を公表した。それによると、売上高は930億円で同1・4%減、コア営業利益は60億円で同7・7%減、当期純利益は45億円で同17・5%減を見込んでいる。