ニチリンの19年12月期第2四半期連結決算は、売上高は306億4900万円で前年同期比2・1%減、営業利益は34億9800万円で同21・5%減、経常利益は34億3000万円で同22・5%減、四半期純利益は16億2300万円で同39・8%減となった。
地域別では、日本の売上高が166億9200万円で同3・9%増、営業利益が12億6600万円で同3・0%増。北米子会社向けの部品供給が減少した一方、中国、アジア子会社向けの設備売上が増加した。また、国内販売も堅調に推移した。
北米の売上高が54億5600万円で同11・7%減、営業利益が4400万円で同86・0%減。日系企業が得意としてきたセダン車の需要が減少し、小型トラック・SUV車の需要が増加する傾向が強まっている。また、北米子会社では、新商品であるIHX(内部熱交換器)の量産が開始された一方、主力製品であったパワーステアリング用ホースの需要が減少し減収。営業利益は輸入関税の増加のほか、メキシコでの最低賃金の増加も加わり減益となった。
通期の連結業績予想は、今年2月に発表した全項目を下方修正し、売上高が610億円で前期比2・2%減、営業利益が70億円で同17・1%減、経常利益が70億円で同17・7%減、純利益が35億円で同24・6%減を見込んでいる。