白石カルシウム 新規商材の発掘加速 海外拠点の強化・充実図る

2019年09月02日

ゴムタイムス社

 日本の炭酸カルシウムのパイオニア企業の白石工業グループ企業で、化学品専門商社として確固たる地位を築いている白石カルシウム(大阪市北区、白石恒裕社長)。

 同社の前期(19年3月期)を振り返ると、増収増益で計画通りに進捗した。合成ゴムや補強剤・充填剤・軟化剤を扱うゴム資材部は、堅調な流れが続いた上期に比べ、下期は米中貿易摩擦の激化で、後半から輸出に陰りが見え始めたという。

 今期(20年3月期)足元についても「国内・海外とも全体的に厳しい状況が続き、4月~6月は当初計画を下回っている」(大薮祐介ゴム資材部長)。

 アセアンや中国、メキシコなど海外拠点の現況、前年並みで推移するタイは、新たな試みとして昨年、倉庫業のライセンスを取得。「お客様からモノを預かって欲しいとの要望が多かった」とし、「商流とは関係なく、倉庫業としてお客様の中間品・製品を預かり、さらなる業務拡大を図る」(大薮部長)考えだ。

 また、自動車や耐火物関係、シーラント関係が主な需要先のインドは、自動車生産が落ち込み、今期序盤は厳しい状況にあるものの、潜在需要のある国のため、短期的なマイナスに一喜一憂せず拡売に努めていく。

 中国もモノの動きは落ち込んでいるが、その落ち込みを補うべく、現地

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