三菱ケミカルは8月29日、生分解性バイオマスプラスチック「BioPBS」製のショッピングバッグとラッピング袋が、コム・デ・ギャルソンに採用されたと発表した。今年8月より、世界19ヵ所にあるコム・デ・ギャルソンの直営店で使用されている。
BioPBSは、同社が開発、基本特許を有し、同社とタイのPTTグローバルケミカル社が折半出資するPTT・MCCバイオケム社が製造する生分解性バイオマスプラスチックで、バイオマス由来であり自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負荷が少ないという特徴を有している。
コム・デ・ギャルソンは、年間数百万枚のショッピングバッグやラッピング袋を使用しており、これを全てBioPBS製に変えていく。
同社は、三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる「KAITEKI」実現に向け、今後もBioPBSをはじめとする生分解性プラスチックや植物由来プラスチックの研究開発・用途展開を加速させ、循環型社会の構築やSDGsの達成に貢献していくとしている。