ファインケミカル商社特集 米中対立で業績は悪化 グローバル連携で成長へ

2019年09月09日

ゴムタイムス社

 ファインケミカル商社(ゴム・ケミカル商社)は、タイヤを始めベルト、ホースなどの工業用ゴム製品の製造に不可欠な合成ゴムやエラストマー、カーボンブラック、ゴム用薬品、副資材を市場へ供給する重要な役割を担っている。

 ファインケミカル商社では、原材料の円滑な流通に努めるとともに、研究・技術開発部門を持つことで、顧客の多種多様なニーズに対応しながら、市場の要求に即したスペシャリティケミカルズ製品の供給に取り組んでいる。

 各社の足元業績を見ると、前年実績を下回る企業が多かった。米国と中国との貿易摩擦激化が、自動車や半導体など幅広い企業の業績を直撃。自動車や半導体に使われるゴムやエラストマーの原料需要が落ち込んだことが背景にあるようだ。

 地域では、海外は特に中国の落ち込みが顕著だ。米国との対立激化に伴い、中国経済が減速している上、環境規制も厳しくなっており、各商社の中国向けの原料輸出は減少している。

 アセアンについては、タイやインドネシアは大きな落ち込みもなく、モノの動きは順調。


 

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