三井化学 車内装の高級化に対応 TPSで光透過表皮材開発

2019年09月24日

ゴムタイムス社

 三井化学(東京都港区、淡輪敏社長)の熱可塑性エラストマー「ミラストマー」事業は、成長基調が続くものの、今年度上期は、中国を筆頭に世界的に自動車生産が低調なことで、対前年度比では大きな販売増は困難な状況だ。同社は「自動車生産の減少と同程度の販売減はやむを得ない」(機能性コンパウンド事業部ミラストマーグループ・寺田豪グループリーダー)とし、中国については新排ガス基準「国6」適合車種の生産が進むことに期待している。

光透過表皮材の試作品。触れた時だけLED表示を透過する。

光透過表皮材の試作品。触れた時だけLED表示を透過する。

 タイプ別に見ると、架橋型オレフィン系のTPVは、自動車の内装表皮材用途で需要が堅調だ。塩ビ代替素材として市場が成長する中、低臭気という特性が時代のニーズにかなう。同社は、臭気を一層低減させた新グレードの開発を進め、需要取り込みを狙う。また、TPVはウェザーストリップ用途でも順調に販売を伸ばす。得意とする摺動材用途にも注力し、グラスランチャ

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