タイガースポリマー タイレックスシリーズなどに注力 地域ニーズに合った販売戦略を重視

2019年09月30日

ゴムタイムス社

 タイガースポリマー(大阪府豊中市、渡辺健太郎社長)のホース事業は産業用、家電用、自動車用、土木・建築用など幅広い分野に製品を供給している。

 足元(19年4月~8月)の需要動向は、昨年末以降の米中対立を背景に、半導体関連市場も影響を受け、半導体関連設備で用いられるホースの販売も苦戦している。

 土木・建築用では、デリバリー・サクションホースが昨年をやや下回った他、地中電線管路「タイレックスシリーズ」もメガソーラー(大規模太陽光発電)案件が徐々に減少傾向にあり、土木・建築用全体でも前年を若干下回って推移している。

 一方、家電用では、エアコン用のドレンホースが堅調な動きを示している。政府が昨年8月、学校の熱中症対策として、全国各地の公立小中学校の教室にエアコン導入を決めたためで、同社のホース売上に貢献している。

 ホース事業の注力製品は、「タイレックスシリーズ」、耐圧・耐摩耗用の「タイパワーシリーズ」、耐熱用ダクトの「タイフレキシリーズ」などを挙げる。

タイレックスST

タイレックスST

 このうち、タイレックスシリーズは、長尺で曲げやすく、敷設工事の省力化・工期短縮といった点を特徴とする地中電線管路。施工時に蛇行しにくい「タイレックスST」や、スリット加工を施し、仮設工事の電線ケーブル保護管として使用できる「スリットタイレックス」があり、ユーザーの用途に応じて提供することが可能だ。

 同シリーズはこれまでメガソーラー

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