ニッタ(大阪市浪速区、新田元庸社長)の一般産業用ホース・チューブ製品事業の19年度第1四半期(4~6月)は、前年同期比で微減となった。
ホース製品では、ミニショベル向け油圧ホースの「Linemate®(ラインメイト)」が欧米市場の活況により想定以上の伸びを見せた一方、ウイングルーフトラックなどの特装車向けは陰りが出ている。また、工作機械向けは受注残もあり、堅調を維持してきたが、7月以降は工作機械にも減速傾向が見られる。
チューブ製品では、米中対立などの影響で半導体製造装置関連の設備投資が冷え込み、状況は非常に厳しい。一方、溶接用柔軟難燃チューブ「FUKチューブ」は、顧客のニーズとマッチし各社への採用が拡大している。また、建機向けの排ガス用尿素SCRチューブシステムは、同システム搭載機種の伸びにより好調を維持している。
ホース・チューブ事業を展開するニッタ