住友理工は9月18日、東京ビッグサイトで9月25日から開催される「第46回国際福祉機器展H・C・R・2019」に出展すると発表した。
出品するのは、ラインアップを拡充した体圧分布センサー「SRソフトビジョン」シリーズ。同シリーズは、独自開発の導電性ゴム「スマートラバー(SR)」を応用した、体圧分布やバランスが可視化できるシートセンサー。車椅子利用者や寝たきりの人にできやすい床ずれは、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなることで皮ふに傷ができるもので、重症化すると死の危険もあると言われており、医療現場で問題となっている。同シリーズは、外から見ることのできない体圧を簡易に可視化でき、この計測データを、圧力を分散させるために効果的なマットレスやクッションの選定や、負担の少ない姿勢を検討することに活用することができる。
また、7月に発売した同シリーズ「足圧版」を初出品する。同製品は、座位や寝姿勢での計測を対象としていた従来品とは異なり、立位での体圧分布や圧力の中心が計測できるのが特長となっている。片麻痺患者のバランス能力の評価や整体院での施術効果測定、姿勢指導のツールなど、さまざまな用途での活用が見込まれる。
このほか、体圧を検知し自動で体圧を分散してくれる床ずれ防止マットレス「SRアクティブマットレス・体圧ブンさん」も出品する。
年々高齢化が進む日本では、介護を必要とする要介護(支援)認定者の数も同様に増加傾向にある。このような社会の変化に伴い、同社は人々の暮らしと健康に役立つ新たな技術・製品の開発に取り組んでいる。