加工温度では軟化して流動性を示し、使用温度では加硫ゴムに近い特性に戻る熱可塑性エラストマー(TPE)は、軽量で成形加工性や生産性、リサイクル性に優れることから、塩ビや加硫ゴムの代替材料や、ポリプロピレンなどの添加剤・改質剤として、年々需要が広がっている。
TPE各社は、米中貿易摩擦に伴う中国の景気減速や、アジアや欧州での自動車生産の失速の影響を足元で少なからず受けているものの、中長期的にはTPEの需要は拡大基調と見て、生産体制の増強や製品の高機能化を進めている。
生産体制の増強では、三菱ケミカルは、
2019年09月24日