横浜ゴムは5月20日、中国杭州市の経済開発区に油圧用高圧ホースの専門工場を建設すると発表した。ゴム混合から加硫までの一貫工場で、中圧から超高圧ホースを生産する。工場建設は本年末に着工し、2013年1月から月産40万㍍で操業を開始する。投資額は30億円。
中国での油圧ショベル、建設用クレーンなどの建設機械需要は、09年のリーマンショックで一時落ち込んだものの、その後急激に回復、11年以降も旺盛な需要が見込まれている。日系、中国メーカーのOEM需要が高まるだけでなく、取替え用の補修市場での販売も大きく伸びている。
これまで横浜ゴムは、日本からの輸出と杭州に設立したホースと金具のアセンブリ会社、横浜ホース配管〈杭州〉有限公司を通じて需要に応えてきた。しかし、今後さらに販売増が見込まれること、また本年5月、上海市にMB製品の販売専門会社を設立し、本格的に中国全土での販売網作りに着手したことから、将来的な中国事業の成長に向けて、現地生産が欠かせないと判断した。
新工場は、横浜ホース配管〈杭州〉有限公司の生産拠点として建設し、投資費用は横浜ゴムの中国事業統括会社の横浜ゴム〈中国〉有限公司が出資する。
2011年05月25日